オリコンで史上初のミリオンヒットになるなど、爆発的なヒットとなった「帰って来たヨッパライ」に続く、シングル第2弾として発売予定していた「イムジン河」が政治的配慮から発売中止となり、急遽フォーク・クルセダーズの2枚目のシングルとして発売されたのが、この「悲しくてやりきれない」でした。
「イムジン河」が発売中止になったことで、加藤和彦はホテルの一室に三時間ばかり閉じ込められ、残り一時間になった時、「イムジン河」の音符を逆さからたどっていったメロディ−をもとに「悲しくてやりきれない」を書いたそうです。ちなみに「イムジン河」は、02年にシングルとして発売されカップリングには「悲しくてやりきれない」が収録されていました。
この「あの素晴らしい愛をもう一度」の録音は、「帰って来たヨッパライ」や「悲しくてやりきれない」などのヒット曲を放って、68年10月に解散したフォーククル・セイダーズを、レコード会社が再結成を図るべく、加藤和彦と北山修の二人にはたらきかけたのがきっかけとされています。しかし加藤和彦と北山修の二人はフォーククルセイダーズの再結成はあり得ないと明言し、レコード会社への抗議の意味を込めて、ジャケット写真では二人がカメラをまったく無視したという説もありました。
その後、この「あの素晴らしい愛をもう一度」は、ソロやデュエットの形で多くのアーティストにカバーされた他、00年代になってもなお中学校の合唱コンクールなどでは定番曲として使われている名曲です。また、桑田佳祐のライブツアーでも演奏され、この音源は桑田佳祐の01年発売のシングル「白い恋人達」に収録されてました。
フォーク・クルセダーズ(正式にはザ・フォーク・クルセダーズ)は、60年代後半に一世を風靡した音楽制作集団で、加藤和彦・北山修を中心に、はしだのりひこ等がそのメンバー。「帰って来たヨッパライ」は、68年に開始されたオリコンで史上初のミリオンヒットとなり、当時の日本のバンドによるシングル売り上げ一位となる爆発的売れ行きを見せ、一躍メンバーは時の人になりました。
この「帰って来たヨッパライ」は、早回しテープを使った曲であるため、ライブのコンサートで演奏することができない特異な作品でした。ちなみに「帰って来たヨッパライ」は、68年のオリコン年間シングル売上げ第2位に記録されています。
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